いくら素材が良くても最終的な組み立てがしっかりしていなければ、 そのバイクの持つポテンシャルを活かしきることは出来ません。 BikeWorks 回転木馬では、確実な組み立てに加えて、それ以前の段階の作業にも丁寧に時間をかけ、 十分なパフォーマンスを引き出すことが出来るよう努力しています。 |
メーカー完成車のホイールは意外ときっちり振れ取りが出来ていません。 まれにですがホイールセンターがずれていたり、 スポークのテンションが妙に低いモノさえあります。 |
サスペンションの普及により ヘッドパーツにかかる負担は随分と高くなりました。 そんなヘッドパーツの性能を十分に発揮するには、 フレームに対してまっすぐ圧入してやることがとても大事です。 そのためにはヘッドの面取りが必要不可欠です。 ヘッドの面取りが出来ていないと、 何度圧入し直しても必ず微妙に斜めに入ることになります。 |
ネジをさらい直すことにより、リアメカのネジ部の食いつきが良くなり、 しっかりと固定することが出来ます。特にスチールフレームなどでは、 塗膜が付いたままのことが多く、出来ればやっておいたほうが良いです。 平行度に関しては、意外と出ていないモノが多いのが事実です。 いくらきっちりと変速調整をしても、 このリアメカハンガーの平行度が出ていなければどうしようもありません。 専用のゲージを用いてチェックをし、平行度が出ていないモノは、 きちんと修整をして平行度を出します。 |
ここもネジをさらい直すことにより、 BBのネジの食いつきが良くなり、 しっかりと締められるようになります。 ひどい場合、溶接痕がBBシェルの中に残っていたり、 チェーンステイの中に切削屑が残っていて、 それがBBシェルに入ってきていたりしているモノもあります。 そのようなトラブルにつながるかもしれないファクターを、 この時点でひとつでも減らしておきたいものです。 また必要に応じて面取りも行います。 特にEタイプのフロントメカや、 MRPなどのチェンデバイスを取り付けるには必須の作業です。 その後BBに錆止めのため薄くグリスを、ネジ部には緩み止めをそれぞれ塗布し、 再度装着します。 |
これらをきちんとやった上でようやく、いわゆる組み立て作業に入ります。 組み立て作業においても、同様に細心の注意を払います。例えば、ワイヤーは必ず適度な長さにカットして切断面を削ってきちんと整形し、グリスを通します。また、クイックシャフトやフリーホイールボディも、一度スプロケットを外してから錆止めのために薄くグリスを塗布し、再度しっかりと締め付けています。 これらの作業はあるいは些細なことかもしれません。 しかしそんな些細な作業の積み重ねによってこそ、お客様に、よりクオリティーの高いバイクをお届けすることが出来るのだと考えています。 |