回転木馬の独り言

Vol.163 2022年8月4日号

 「楽しきゃエエのだ」

   今年、コロナで2年開催で来ていなかった夏合宿が出来た。
   何と言ってもウチのメインイベント。
   この2年の長かったこと!

   大人にとっては2年って誤差の範囲。
   でも子どもにとっての2年ってメチャメチャ大きい。
   小学生が中学生になって幼稚園児小学生になっていたり。
   そんなワケで今年は3年前に未就学児カテゴリーの
   ミルキーレースに出ていた子が小2になり、
   キッズカテゴリーに出場。

   ミルキーレースはまぁオマケ的ななんちゃってレース。
   だけどキッズカテゴリーになるとかなりガチンコ!
   途中でイヤにならないかな?
   抜かされて不貞腐れたりしないかな?
   そもそも上手くスタートできるかな?

   大人は色々考える。
   だけどそれらは全て杞憂。

   スタート!
   他の選手と交錯して一瞬落車しそうになるも
   そこは耐えて上手くいなせた。
   340mのコースを5分間。一番沢山走れた人の勝ち。
   登りも有るので仕方が無いけど
   ギアは一番軽いまま。
   平地区間で「もっと重たくしろ〜!」と叫ぶも
   クルクルクルクルと回し続ける。

   途中で一度落車するも
   スグに立ち上がって走り出した

   5分間の終了までのカウントダウンが始まる。
   カウントダウンが終わるまでにゴールラインを通過すれば
   もう一周走れる。
   行けるか?ガンバレ〜!
   ギリギリでゴールラインを越え最終ラップに!
   そしてゴール!

   頑張った!本人も凄く嬉しそう。
   結果は決して上位では無かったけど、
   そんなことは問題じゃない。
   「楽しかったか?」と聞くと
   満面の笑みで「楽しかった〜!」
   それだけでおっちゃん感涙。

   今、ウチの息子がインターハイに出場している。
   今日はトラック競技の「団体追い抜き」の予選があった。
   予選は通過できるだろうと思ていたらまさかの敗退。
   明日は同じくトラック競技で個人種目の「3,000m」。
   そして明後日はロードレース。
   勿論上位に入って欲しいけど、
   何より楽しんで欲しい。
   やっぱり「楽しい!」がイチバンだと思う。

 

Vol.162 2022年6月2日号

  「ご縁やなぁ」

   毎月一度、家庭裁判所に行っている。
   イヤ、ウチの家庭に問題が有るワケじゃない(多分)
   仕事で行ってるのだ。
   自転車窃盗で補導され家裁送致になった少年たちの
   更生プログラムの一環で、
   少年とその保護者達に色々と
   自転車に纏わることなどを話している。
   これも気が付けばもう8年近くやっている。

   そう8年ほど前のある日突然家裁から店に電話が有った。
   家庭裁判所から電話?何?どーいうコト?
   まさかまさかの仕事依頼だなんて思いもよらず、
   何かやらかしたか?と
   どーしても悪い方にしか想像が出来ない。

   では一先ずお話だけ伺いますって事になり、
   後日、家裁から3人もやって来て・・・今に至る。

   その時に最も熱心に話をしてくれた若い方が
   担当して下さって、手探りで始めたのだけど、
   半年ほど過ぎると担当チームが変わりますって、
   オイオイ、折角少しわかりかけてきたところなのに。
   で、更に半年後(だったと思う)その彼は転勤に。
   そう、裁判所の調査官って国家公務員なので、
   全国に飛ばされるらしい。
   アララ・・・。

   毎年度3月には来年度の予定が提示され、
   時は過ぎゆく。

   そしてこの春4月。
   いつものように家裁を訪れ、控室で準備をしていると、
   「ご無沙汰しております」と最初の彼が。
   実に6〜7年ぶり!
   巡り巡ってまた大阪に赴任することに。
   「まだ続けて下さっていたんですね!」って、
   なんだとっくに辞めてても良かったのか?

   でも実はもうそろそろ潮時かなぁと考えていて、
   辞める前になぜウチが選ばれたのか?
   出来れば聞いておきたかったのだけど、
   選んでくれた人はもう大阪家裁には居らず、
   きっとこのままわかんないんだろうなぁと思っていたら
   この展開!

   そんな願っても無い事が起きたので聞いてみた。
   どうやら前任者がご高齢を理由に辞めたいと。
   で、慌てて堺の某パーツメーカーや
   大阪の某大手小売りチェーンにお願いしたらしのだけど、
   なかなか快諾してもらえなかったらしい。
   そこで方針を転換し、大手は諦め
   個人店に的を絞って最初に狙ったのが
   回転木馬だったらしい。
   何故ウチが最初だったのかは、
   当時の上司が言って来たことなのでわからない、と。

   結局答えは藪の中。
   ウチの何が引っ掛かったのかを知りたかったのだけど、
   それも叶わず。
   でも彼がいみじくも言っていた。
   「こういうのって縁なんでしょうね」。
   そう、確かにそうかもね。

   そんな縁を頂いて、
   気が付けばアレヤコレやと色々やる羽目に。
   色々と手を拡げ過ぎて
   若干収拾がつかなくなっている気がしなくもないけど、
   まぁそれもご縁ってコトで・・・。

 

Vol.161 2022年5月12日号

  「ケツカッチンにならんと・・・」

   今月末に教えに行っている学校でオンライン授業をやる。
   学校は東京にも有って(そっちが本家)、
   そっちはメンテナンスよりむしろフレームビルディングがメイン。
   そう、自転車のフレームを作ることを学んでいる。

   そんな東京校の学生たち向けに
   MTBのジオメトリー(フレームの寸法)について
   講義をしろとのお達し。

   そんなオファーが来たのが先月頭くらい。
   で、どんな内容にしようかと迷っているうちに
   時間は流れ、もう本番まで2週間を切ったのに、
   まだ骨子も出来ていなければ、当然叩き台のスライド資料もまだ。
   オイオイ、ダイジョーブか?
   と自分に問うてみたところで「さぁ・・・?」ですわ。
   大体コレを書いている時点で既に「逃げ」状態なワケで。

   ホンマにいつも思うのだけど
   ケツカッチンにならないと動かない、
   イヤ、動けないのだ。

   これメンタル的に宜しくない。
   気が付けば資料が出来ている夢まで見るが、
   ハハァ〜ン、コレは夢だなと冷静な自分も夢の中にいて、
   出来ていない現実に焦っているのだ。
   もうこうなると目覚めが良くない。

   こういう性格、何とか直したいと思うのだけど、
   ずっとコレでやって来れてしまってるのが困りもの。
   成功体験(?)があるので、どうにも直りそうにない。
   きっと皆さんにも有ると思うんでが、如何ですか?

 

Vol.160 2022年4月28日号

   「なんか知らんケド良ぅ出来てる(気がする)」

   いよいよ新年度が始まった。
   と、気が付けば前回と同じ書き出し。
   でも勿論言いたいことは違う。

   前回記したように今年はかなり忙しくなるだろうなぁと、
   漠然と、でもそれなりに具体的に思い描いていた。
   が、やはり実際に始まってみると
   これまた良くあることだけど、思いのほか厳しかったりするワケで。

   こうやって通信を、ってかイベントの告知をするだけでも
   案外大変。今までやって来ていたので十分に解っているつもり。
   でもやっぱり解っていないんだなぁコレが。

   今のところイベントの案内だけなんだけど、
   それにしたって開催日の調整、大凡の内容とその案内文、
   コレだけでもまぁまぁの時間が掛かる。

   ウギャ〜、
   こんなことやってる間にアノ作業とコノ作業が出来たハズ!
   と、誰もいない空いた作業場を見て思うのだけど、
   そうは言っても案内をしないことには人も集まらず。
   そうなると益々準備に費やした時間も報われず・・・。

   で、実際にイベントを開催するとなると
   様々な連絡、準備や後始末でこれまた結構時間が掛かる。

   で、そんな合間に学校の授業準備もしないといけない。
   場合によってはSBM講座の準備も入ってくる。

   思えば、学校の仕事や
   実は某台湾パーツメーカーの
   国内サービスセンター業務もやっているのだけど、
   どちらもコロナ禍に入る直前に引き受けた仕事。
   物理的にやや厳しそうだったけど、面白そうだったので。

   それがこのコロナ禍。
   そのお陰(?)でイベントも出来なくなり、
   SBM講座も無くなり、
   本業である(ハズの)店と学校の授業準備だけすれば良くなった。

   そして2年の月日が流れ去り、
   学校は卒業生を輩出し、また新1年生が入って来た。
   この2年がかなり大きい。
   この2年で作製した授業資料はベースとして使えるし、
   SBMも全く新規と言う訳ではない。

   そう考えるとこのコロナ禍も悪くなかった。
   なんか知らんケド、人生上手い事なっとるな〜と
   ちょっと思ってみたり。
   イヤ、ホントは売り上げ面では大変なんだけど、
   ちょっと(強引に?)視点をずらせば悪い事ばかりじゃない。

   この辺りは気持ちの問題かも知れないけど、
   気持ちの持ちようで見方を変えられるのなら、
   エエ面だけを見ていたよなぁと思う春なのです。

 

Vol.159 2022年4月23日号

   「今年は忙しなるでぇ」

   いよいよ新年度が始まった。
   商売的には新年度が始まったからどうという事は無い。
   悲しいけれど。

   ホントはいわゆる「春需」ってヤツが来て欲しいのだけど、
   ここのところ品物不足で、折角ご注文を頂いてもモノが無い。
   既に1年以上お待たせしているバイクも沢山ある。

   しかも、最近は入荷までに二度くらい値上げが有ったりして、
   以前なら発注段階での価格で何とかやってくれていたのが、
   問屋も大変なようで出荷時の価格でお願いしますとのこと。
   いよいよ自転車もいわゆる「時価」になって来た。
   お寿司屋さんみたいでカッコエエけど、ユーザーは堪らんわなぁ。  

   そんな新年度だけど個人的にはかなり忙しくなる。
   今年度は専門学校の受け持ち授業数が増えて、週3に。
   月曜日と金曜日は半日、火曜日は全日。

   こうなると月一の火曜日に入っていた家庭裁判所が無理になる。
   って事でもう随分長くやっているのでボチボチ・・・
   と伝えると「では講習の開催曜日を変更します!」と有難いお言葉。
   嬉しくて涙が出ちゃう。だって男の子だもん!(意味不明)

   それから、ここ二年ほどコロナ禍で出来ていなかった
   SBM講座も今年はほぼ復活する予定。
   この講座では初級と中級を受け持っていて、講座以外にも色々。
   またまたトキオで呑む機会が増える。お酒コワイ!(ウソ)

   で、今年からはまた徐々にイベントを復活させたい。
   コレ一番重要!なんせこの二年ほどは殆どやれていない。
   BBQに忘年会、コレはゼッタイにやりたいのだけどね〜。
   一先ずGWの予定だけは出したので皆さんチェックをヨロシク!

   そんなワケで、営業日がかなり変速的です。イヤ、変則的です。
   まぁ「営業日」が「変速」するのも悪くはないけど。
   フロントはシングルか?ってそんなハナシはどうでもイイ。

   webサイトトップページに営業日カレンダーを載せておりますので、
   お越しの際はご確認の上で。夜は大体開いてます(笑)

   そんな今年度の回転木馬ですが、
   どうか皆さま見捨てないでやって下さいね。
   ホンマに!頼んます!  



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