コメンサル07モデルが発表された。そしてまた、一部のモデルは既に入荷している。
パッと見た目には大きな変化は見られないが、よく見ていくと色々細かいところから、大きなところまで変化が見られる。ラインアップとしては大きな変更は無く、新機種も特に無い。むしろ整理された感じ。
カタログスペックによると殆どのモデルでトップチューブ長が20mm前後長くなっているのだけど、どうやらコレは06モデルのカタログ値が間違っ ていた、と言うか、図ではホリゾンタル換算値を示すようになっているのが、実際には斜めのトップチューブ実寸値が記載されていたようだ。
ただ、ボクにとっては大きな変更と思えるところが１箇所。ヘッドバッヂだ。コメンサルブランド誕生以来、ずっと続いていた、或る意味コメンサルバイクのアイデンティティとさえ言えるような ヘッドバッヂが廃止された。勿論スーパーノーマルでも。これは非常に残念！
フレーム売りのVIPシリーズは07モデルもAbsoluto CrMo以外は全てホワイト。
グラフィックに関しては、ここ最近ダウンチューブには車種名が入ることが多かったのだけど、07モデルではAbsolutoを除いて、全てコメンサルのロゴが入る（そう言えば02のハードテイルモデルは全てダウンチューブにコメンサルのロゴが入っていたなぁ）。
VIPシリーズのダウンチューブのグラフィックは賛否両論ハッキリと分かれるだろうけど、ボク個人としてはどうかなぁ・・・、って感じ。
では、例年の如く、かなり主観的に各モデルを見ていこう。
−Combi−
Combi・Vブレーキ（¥91,350）
Combi・ディスク(¥105,000）
Combi・S（¥176,400）
06モデルで復活したNormalはまたしても消えてしまい、07モデルでは、またこのCombiシリーズがコメンサルのエントリーモデルとなる。
日本に入ってくるは、Combi・Vブレーキ（¥91,350）、Combi・(メカニカル）ディスク(¥105,000）、ＷサスモデルのCombi・S（¥176,400）の３機種だが、本国では他に、Combi・R、Combi・(ハイドローリック）ディスクを加えた５機種を展開していて、解説を読んでも随分と気合いが入っているようだ。
05モデルで一新されたフレームは、また大きく変わった。材質が従来の「N+utsAL」から「New N+uts AL」に変わったらしい。リアドロップアウトは05モデルから採用されていた、上位機種と同じ オリジナルのもの から、06モデル以降のFlameに採用されている鍛造のものに変わった。また、ダウンチューブはハイドロフォーミングで作られている。
06モデルで追加されたXSサイズも健在。トップ長さはSサイズと変わらないが、スタンドオーバーハイトは稼げるので、背の低い方には嬉しいサイズだ。
フォークレングスも変更されている。従来の470mm→490mmに。これは120mmストロークのサスペンションに対応させるためのようだ。
チェンステイ長さも425mmから420mmとちょっと短くなっている。
Ｖブレーキモデルもハブはディスク対応になっているようで、これは良心的で良い。
例年通りフレーム売りは無い。
−Supernormal−
Supernormal・Vブレーキ（¥227,850）
Supernormal・デラックス（¥285,600）
XCレースからアフリカ大陸ツーリングまでこなせると言う、そのコンセプトは変わっていない。Vブレーキヴァージョン（¥227,850）とディ スクブレーキヴァージョン（¥285,600）（「スーパーノーマル・デラックス」という名前が与えられるようになった）の２機種展開もそのまま。
リアドロップアウトが 01モデル以来の形 から、05モデルの「N+uts 3」フレームから採用された ニュータイプに変更になった。材質は相変わらずの「N+uts SL」。
カラーはやはりホワイト。でもホワイトはホワイトでも、06モデルは所謂真っ白（スーパーホワイト？）だったのに対し、07モデルではパールホワイト。個人的にはこっちの方が好き。
パーツスペックはVブレーキヴァージョンもディスクブレーキヴァージョンも殆ど変更は無いが、従来ディスクブレーキヴァージョンのフロントサスがロックショックス・リーバだったのが、07モデルではFOX・F100RLに変更になった。大きな変更はこれだけ。
その他、細かいところではVブレーキヴァージョンのフロントメカがシマノ・LXからスラム・X7に（これは案外に大きな変更か？）、シートポスト が２機種ともコメンサルオリジナルだったのから、Vブレーキヴァージョンはレースフェイス・エヴォルヴXCに、ディスクブレーキヴァージョンはトムソン・ エリートに変更になり、サドルもSDG・ベルエアーから同Ti Fly Crmoに変更になって、見た目がかなりレーシーになった。
05モデルからはSupernormalにもXLサイズがリリースされていたのだが、残念ながら日本には入っていなかった。それが07モデルから は日本にも入荷するようだ。コレは嬉しい！今まで諦めていた背の高い皆さんには朗報だろう。個人的にXLサイズを取り寄せて貰って乗っている身としてもか なり嬉しいニュースだ。07シーズンでは普通にXLサイズが買えるのだ！
しかしそれにしても、ヘッドバッヂが廃止されたのは本当に残念。
06モデルでは日本だけフレーム売りが有ったが、07モデルでは無さそう。
−Flame−
Flame（¥415,800）
上位機種としては従来EssenceとFlameの２機種を展開していたが、07モデルではEssenceが無くなり、Flame（¥415,800）のみとなった。
フレームの材質は「N+uts 4」から「N+uts 5」に（多分）進化しているらしい。見た目の形は変わってないように見える。ヘッドもインテグラルヘッドのまま。所謂、ピュアレーサーって感じ。
その「N+uts 5」に関して、コメンサルジャパンを通じてコメンサル本社技術部に問い合わせて貰ったところ・・・。
「N+uts 5のトップチューブとダウンチューブはN+uts
4との比較で5％肉厚を削っている。 さらにリアモノステーは、CNC加工を進化させることで内部構造を見直し15g減量。 また、エンド部分とシートス
テイチューブ形状を僅かに修正し、シートステイ、エンド、チェーン、に対するクリアランスを増やしている。
確かにそれ程大きな変更は無いが、乗り心地と耐久性・重量のベストバランスを追求し少しづつ進化させている。」とのこと。（コメンサルジャパンの丁寧な対応に感謝！）
勿論フレーム売りも有る。フレーム売りは VIP N+uts5（¥136,500）。
−Meta−
Meta4.2（¥357,000）
Meta4.1（¥468,300）
ラインアップからMeta4.3が無くなり、Meta4.2（¥357,000）とMeta4.1（¥468,300）になった。
Meta4.1に関して言えば06モデルと比して、スペック的にも殆ど変わり無く、それでいて値段は下がっている（06モデルは¥499,800）ので、お買い得かも知れない。サスユニットはFOXのRP3からRP2に変更されている。
Meta4.2は06モデルで言うところの、Meta4.2とMeta4.3の中間くらいの位置づけになろうか。パーツスペックに関しては、大凡 は06モデルと変わらないが、サスユニットがRP3からFLOAT・Rに、フロントサスが、F100RLからF100Rにそれぞれスペックダウンしてい る。
因みにフレーム売りのVIP Meta4とMeta 4Xのサスユニットは FOX・RP23。RP23 はRP3の発展進化型モデルで、「プロペダル・ライトポジション」と「プロペダルポジション」の２段階が選択でき、「プロペダルポジション」の効果を３段 階に切り替えることが出来る。分かり易く言うと、OFF/1/2/3の４段階にプロペダル効果を調整できると言う感じ。
ハイドロフォーミングで成形されたチュービングやリアのスイングアームも変更は無さそうに見受けられる。
カラーはスーパーノーマルと同じくパールホワイト。かなり綺麗。06モデルまではメインフレームは各グレードとも同色で、リアスイングアームのカ ラーでグレードの見分けがついたが、07モデルではMeta4.1、Meta4.2ともフロントからリアまでパールホワイト。リンクプレートのカラーのみ が違う。
前述のようにフレーム売りは VIP Meta4（¥199,500）と、06モデル同様ヘッドアングルが可変の Meta 4X（¥241,500）が有る。
Meta4.2のＭサイズは既に入荷＆展示してます！
−Meta5.5−
Meta5.5.1（¥468,300）
Meta5.5.2（¥357,000）
Meta5.5.3（¥279,300）
07モデルでは前後とも5.5インチストロークとなった。5.5インチ！一昔前のDHバイク並だ。それでいて、十分に登りもこなせるのだからスゴイ！
06モデルでは有った、Meta5.4クラスは無くなった。上から、Meta5.5.1（¥468,300）、Meta5.5.2 （¥357,000）、Meta5.5.3（¥279,300）の３機種展開。Meta5.5.3は06モデルのMeta5.3とほぼ同じ位置づけだが、 Meta5.5.2はMeta4.2と同じく、06モデルのMeta5.3とMeta5.2の間くらいの位置づけになる。
なので、サスユニットはMeta5.5.3と同じくFLOAT・Rだし、フロントサスもロックアウト機構の付かない、FLOAT140Rが付いている。
因みにMeta5.5.1のサスユニットはFOX・RP2。
それに加え、本国ではMeta5.5Teamと言うのも有る。フレームは VIP Meta5.5（¥199,500）と同じようだ。コチラのサスユニットはFOX・RP23 。
益々面白いバイクになっていそうだ。回転木馬ではMeta5の試乗車を用意しているので、是非一度乗ってみて下さい！ホントにホントに良いバイクです！
カラーに関してはMeta5.5.3とMeta5.5.2はリンクプレートとリアスイングアームはブラックで同じ。Meta5.5.1だけがリンクプレートがシルバーになり、リアスイングアームはメインフレームと同色になる。
Ｓ〜XLサイズまでリリースされるが、日本にはＭサイズまでしか入荷しない。但しフレーム売りのVIP Meta5.5はＬサイズも若干数入荷予定。
−Supreme Mini DH−
Supreme Mini DH6.1（¥492,450）
Supreme Mini DH6.2（¥351,750）
ウチは下り系は得意では無いので、サラッと・・・。
まず、ネーミングが変わった。従来は「Supureme6」と言うネーミングだったのが、「Mini DH」と言うのが入り「Supreme Mini DH」シリーズとなった。
Metaシリーズ同様グレードが整理されて、Supreme Mini DH6.1（¥492,450）とSupreme Mini DH6.2（¥351,750）の２機種展開で、「Mini DH」と位置づけされた。つまりSupreme DHの弟分ってところだろうか。いや、元々そういう位置だったのだけど、それを更に強調したネーミングに変わった。価格はグッと下がった。
それと日本には入ってこないが Supreme Mini DH Team というのがある。コレもVIP Supreme Mini DHと同じフレーム。
ジオメトリーは06モデルと変わっていないが、トップチューブのデザインがやや変わった。06モデルでは ２本のパイプで構成 されていたのが、１本曲げ加工のパイプで構成されるようになった。また、シートポストには伸縮幅のある、二段クイックリリース式が採用されている。
コチラも勿論フレーム売りは有る。VIP Supreme Mini DH（¥294,000）。
−Supreme DH−
Supreme DH（¥509,250）
Supreme DH Team（¥887,250）
カタログを見る限りに於いてはシートチューブ長が短くなっている。つまりスタンドオーバーハイトが低くなったわけだ。06モデルではS/Mサイズで460mmだったのが440mmに、L/XLサイズでは490mmだったのが460mmになった。
またチェンステイ長が可変のようで446mm〜462mmとなっている。
展開はSupreme DH（¥509,250）とSupreme DH Team（¥887,250）の２機種。両方とも日本にも入ってくる予定。
またフレーム売りの VIP Supreme DH（¥378,000）も当然ある。
−Absolut−
Absolut1（¥172,200）
Absolut2（¥130,200）
06モデルと同じく、アルミで２機種、クロモリ で１機種の計３機種展開だが、日本に入ってくるのはアルミのAbsolut1（¥172,200）とAbsolut2（¥130,200）２機種のみ。フ レームはちょっと見た目には変わって無さそうに見えたけど、よく見ると全然違う。サイズもS,M,Lの３サイズだったのが、S/MとL/XLの２サイズ に。チェンステイ長も可変になり、リアドロップアウトの形状は従来の オリジナルのもの からストレートエンド（ピストエンド）に変更になった。
フレーム売りでは VIP Absolut CrMoVIP Absolut CrMo（¥89,250）とアルミはヘッドアングル可変の VIPAbsolut 4X（¥99,750）がある。VIP Absolut 4Xは06モデルと変わって無さそうだ。
−VIP−
各車種のところで述べたので情報としてはダブるが、一応フレーム売り分だけまとめて。冒頭で述べたようにVIPシリーズは０７モデルもAbsoluto CrMo以外は全てホワイト。ダウンチューブのグラフィックは・・・。
◎VIP N+uts5 （¥136,500）
◎VIP Meta 4X （¥241,500）
◎VIP Meta 4 （¥199,500）
◎VIP Meta5.5 （¥199,500）
◎VIP Supreme Mini DH （¥294,000）
◎VIP Supreme DH （¥378,000）
◎VIP Absolut CrMo （¥89,250）
◎VIP Absolut 4X （¥99,750）
☆追加情報 （2006/9/21）
コメンサルジャパンからの情報で、当初、07シーズンにはリリースを予定していなかったMeta4.3がリリースされるらしい。詳細は コチラ。ショックは前後ともロックショックス製。
日本への入荷は極少量。コレは！という方はお早めのご予約をオススメします。
また、Metaに6インチモデルのMeta6シリーズが出るらしい。シュプレームよりもっと登れるバイクって事だろうか？