06シーズンからの輸入元、コメンサルジャパン が先日、沢山の試乗車を持って来てくれた。店の周りでしか乗れないので、アスファルトとダートと言っても近所の公園程度しか乗ることは出来なかったけれど、それでもウチで試乗車として下ろしているVIPやMeta5.3と乗り比べたりして結構満足できた。 そんなわけで、一部、前回のサイクルモードでの解説とダブルだろうけど、ボクの個人的主観に基づいた感想、及び解説を少々。 - Normal&Combi - コンビは今年、ディスクブレーキヴァージョンしか入ってこない。本国では例年通りVブレーキヴァージョンもリリースされているのだけど、日本には入って来ない。でも、今年から新たにコンビの下の(!)モデルとして、Vブレーキヴァージョンしかない「ノーマル」がリリースされ、日本にも入ってくるのでそれで十分かと思われる。 ノーマル は01,02シーズンに有ったモデルで、当時の位置づけとしてはスーパーノーマルのひとつ下。フレームは「NUTS a」つまりダブルバテッドのチュービングで組まれたフレームで、形はスーパーノーマルなどと同じ。02では同フレームで「パスタ」と言うやや下り系のバイクもリリースされた。因みにパスタは03からは 専用フレーム が与えられた。 06ノーマルのフレームはコンビと同じ。特筆すべきは06からこのフレームにXSサイズが追加されたこと。女性には嬉しいニュースだろう。ヘッドチューブ長はSサイズと変わらないのでハンドル高さはそれほど低くは出来ないが、フレームサイズ、トップ長は、それぞれSサイズ比で50mm短くなって350mmと10mm短くなって528mm。 コンビディスクとリアサス付きのコンビSのSサイズだけが既に入荷済みのようだけど、ノーマルも含め、それ以外は4月中旬の予定。 - Supernormal - スーパーノーマル に関して言えば、フレームは変わっていないので、当然と言えば当然だけど昨年同様、今まで通りに乗りやすいと思った。試乗車用に下ろしている02VIPと乗り比べたけど、02VIPの方が若干しっとりした感じもしなくもないが、パーツスペックが違うので、それがフレームによるものなのかどうかは解らない。とにかく、ボクが思うコメンサルらしさは十分に感じられる。06シーズンもきっと一番中心となるモデルだろうし、ボク自身、一番オススメするバイクになるだろう。但し、スーパーノーマルにはXSサイズの設定はない。 入荷は全て4月中旬の予定。 - Essence&Flame - 06からのニューフレームを使用したエッセンス、フラムにも試乗した。乗り味がやや硬くなったように思われる。グイグイと進むけど、お尻の突き上げも有りそう。公園で木の根っこが張り出している上を走ってみた時そんな感じがした。でもやはり本格的なダートの下りとかでないと本当の所は解らないだろうな。 ボクが思うに、今までよりもグッとレース系に振ってきたんじゃないだろうか。XCレースで勝つ為のバイク。そんな感じがした。 フレームは前にも書いたけど、チェンステイは両方とも細くなり、左側のドロップアウトは05からのニュータイプが用いられているけど、右側は 00モデル のような形 になった。ヘッドは時代の流れかインテグラル。ディメンションはNUTS3フレームと比べて、それほど大きな変更はないが、参考までにMサイズで比較するとフレームサイズは同じく450mm、シートアングルも同じく73°、ヘッドアングルは70°→69°30-、ヘッドチューブ長は105mm→120mm(これはノーマルヘッドからインテグラルになっているので、実質短くなっていると思われる)、トップチューブ長は559mm→555mm、チェンステイ長は同じく425mm、BBハイトは302mm→308mm(これは結構大きな違いかも)となっている。XSサイズもリリースされるが日本への入荷は無い。 エッセンスのSサイズのみ既に入荷しているようだが、それ以外は4月中旬の予定。 -Meta - Metaは4も5もフレームがハイドロフォーミングで成形したチューブを用いたフレームになったけれど、乗り味自体は全然変わっていないように思う。試乗用に下ろしているMeta5.3と乗り比べたけれど、サスユニットが違う分、06の方が乗りやすくは感じたけど、それだけの違いだったように思う。或いは本格的なダートの下りだとフロントパートの剛性感の違いが出てくるのかも知れないけど。 ディメンションは全くと言っていいくらいほぼ同じ。ただ、Meta5に関しては多分カタログのミスプリントだと思われるがちょっと?な数値が入っている。例えば、フレームサイズ。Sサイズで405mmなのにMサイズだと375mmとなっていたり、BBハイトがMサイズだけ328mmで他のサイズのは440mmになっている。因みに05のカタログスペックでは全て340mmと記されている。06モデルのBBハイトが328mmなのなら結構下がったことになるが、どうなんだろう?因みにMeta4に関して言うと330mm→328mmになっている。 Meta5シリーズにはMeta5.40が新たに加わり、このモデルだけはハイドロフォーミングのフレームでは無く、05と同じフレーム を使っている。その為か、価格はグッと抑えられているのでかなりお買い得なモデルだと言える。 Meta4.20とMeta5.30は既に入荷済みのようで、その他のモデルは4月中旬の予定。 - Supreme - Supreme6も持ってきてくれていたのだけど、05のSupremeが良くわかっていないので、試乗はしなかったがカタログを見る限りでは6.30のリアサスユニットがコイルオーバータイプからエアサスに変わっている。 SupremeDHの日本への入荷は無さそうで、フレームだけは入ってくるようだ。また、Supreme6.20とSupreme6.30は既に入荷済みのようで、Supreme6.1は4月中旬の予定。 - その他 - ロードバイクは05からほぼ継続らしいが、日本にはNUTSカーボンのロードフレームとシクロXのフレームのみが入荷予定。 アブソルートシリーズはアブソルートALが1.0と2.0に分かれたが、日本に入ってくるのは1.0だけの様子。 06から新登場のチームレプリカシリーズはMeta4Xのみが日本に入ってくるようだが、その他はフレームも含め入荷の予定は無さそう。 MTBのフレームで日本に入ってくるのはNUTS SL V-BREAK、NUTS SL DISK、NUTS4 V-BREAK、NUTS4 DISK、Meta4、Meta5、Supreme6、SupremeDH、AbsolutAL、以上のようで、既に入荷している様子。 |
(2006/2/5) |
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