ケルビム・RFMオーダーロード
 
05年5月製作。
 以前に 通勤スペシャル を制作したのだが、それを随分と気に入っていただき、今回も是非オーダーでと言うことになった。

 オーナーは元々ランニングをやっておられて、一念発起、トライアスロンに挑戦するべく、それようのバイクが欲しいと言うことだった。とはいえ、完全なトライアスロンバイクではなく、最終的にはトライアスロンにも使う(つまりDHポジションもとれる)ことを前提とした、所謂ロードバイクが欲しいとのことだった。

 オーナーからの最初の希望は、「主な用途はトレーニングとツーリングですが、草レースにも対応できるものが欲しいと思っています。(中略)求める機能としてはこんなところでしょうか。 @長距離らくちん性 A軽快登坂性 Bスピード持続性 Cぐいぐい加速性 D直進安定」と言うことだった。

 その後、何度もメールでやり取りを交わし、だんだんと詰めていった結果、以下のようなディメンションになった。

フレームサイズ(BBセンター〜シートパイプトップ)500mm

トップ長さ515mm
BB下がり75mm
オフセット43mm
シートアングル76°
ヘッドアングル73°
リアセンター398mm
フロントセンター568mm
  • トップ長さ
    DHバーの使用も考慮して、フロントセンターを確保しつつ、ギリギリまで短めにした。

    とはいえ、後述のようにシートアングルを随分とたてているので、実質は525mmくらいに相当する。

    ついでにフロントセンターについて具体的に言うと、575mmくらい有ると大体大丈夫。570mmだと時々爪先が前輪に当たる。565mmだと結構気を付けた方が良い。しかし、クランク長さや、足の大きさとかでも随分と違うので、一概には言えないが・・・。

    フロントセンターの確保と言うことだけで言えば、ヘッドアングルを若干寝かせれば良いのだけど、そんなことは勿論せず、トレールをしっかり確保するために通常の73°でやっている。


  • BB下がり
    通常のロードバイクだと60mmから70mmくらい。しかし、DHバーを装着する ことを考慮し、直進の安定性と、低重心を通常のロードよりは優先させた。


  • シートアングル
    DHバーの事を考慮した。通常のロードバイクとして考えるとやや立ち気味だが、シートピラーに対し、シートを目一杯後ろに下げれば、十分通常のポジションはとれる。結果として後輪が前方に寄せられるので、リアセンターも結構短くできた。


  • ヘッドアングル
    今回は出来合のカーボンフォークを使用するので、オフセットは43mm。そこから計算した。ハンドリングに大きく影響してくるのは、トレールなのだが(よく、ヘッドアングルが立っている方が云々とか、オフセットがどうのと言うが、結局はトレールが問題)、今回、これを60mm〜60mm強くらいに設定してみた。
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