全体的なイメージとしてはクラシックな感じで、ホリゾンタルスタイルというのがオーナーの希望だった。
しかし、アップライトなポジションを、見た目を損ねずにA-HEADタイプで実現するのは実はなかなか難しい。

このあたりは個人的な考えになるのだけど、トップチューブ上端からの出しろはインテグラルヘッドなら大凡30mmくらいまで、またトラディショナルな上下ワンを圧入するタイプならワンもヘッドチューブの一部に見えてしまうので大凡20mm位までならなんとか形になる(つまりそれほど不格好では無い)と思う。
見た目の問題なので見る人によって感じ方は違うと思うけど・・・。

因みにトップチューブから30mmほど出ているのはこんな感じになり、全体のバランスとしてはこんな感じ

それからトラディショナルタイプで同じく30mmほど出ているのはこんな感じで、全体のバランスはこんな感じになる。
ヘッドパーツもフレームの一部に見えてしまうので、余計に長く見える。

またこれも個人的見解だけど、ホリゾンタルフレームの場合、シートチューブからサドルを含むシートピラーの出しろが180mm前後が全体的なバランスが綺麗に見えるところじゃないかと思う。
それとホリゾンタルスタイルのトップチューブの角度だけど、本当はホリゾンタルと言うからにはトップチューブは水平じゃないといけないのだけど、2°〜3°位までの前上がりなら(トップチューブの長さにもよるけど)見た目にはほとんど水平に見える。
因みに今回のモデルでは1.7°ほど前上がりになっている。

そんなわけで、フレームサイズをギリギリ大きくし、ヘッドチューブがトップチューブ上端から20mmほど出るスタイルにすることで(ほぼ)ホリゾンタルスタイルでアップライトポジションを実現させた。

このあたりのバランスについては新家工業のサイトで色々と考察されている。
ホリゾンタルスタイルについての考察と、シートピラーの出しろ関連の考察で、凄く参考になる。


|戻る | |