仮面ライダークウガの時間

Part 2

 皆さんこんにちは、お待たせしました、仮面ライダークウガの時間です。
 
 ついにグロンギ達(今回登場の怪人達です。今のところ未確認生命体と呼ばれていますが)暴れ始めましたね。彼らは一応古代人なのですが知能も高く、現代の人間社会にもかなり順応してきています。特に渋谷でのワンシーンは笑えましたねぇ。グロンギの1人が貨幣の使い方を学習しているシーンです。少し貨幣について解ってきた折りに、落ちていた1円玉を拾い、通りかかった人間に「ホラ、金やるよ」とばかりに1円玉を突きつけているのにみんな無視。彼(グロンギ)の一瞬とまどった顔は見物でした。そうそう、通りかかった女子高生にも差し出していましたねぇ。場所が渋谷だけに援助交際の申し込みかと思いましたが、流石に1円ぢゃねぇ、やっぱり断られましたね。(というより「何じゃこいつは」とばかりに完全に無視されたのですが)

 しかし、このシーン笑ってばかりもいられません。だってそうでしょ、1円だって立派な貨幣なのです。なのに今日では1円じゃ子供だって喜ばない。子供だって喜ばないのに女子高生や大人が振り向くわけもないのです。これはとりもなおさず1円が貨幣としての魅力を失ってしまってる現代日本の風刺だったのではないでしょうか?そういえば政府はデノミなんて言い始めています。裕福になりすぎて貨幣価値を持たなくなりつつある1円。そんな現代に対する警鐘とも受け取れるシーンでした。

 余談ですがそのとき登場した1円玉は昭和46年製。そう、記念すべき初代仮面ライダーの始まった年なのです。ここにはスタッフの意気込みとともに遊び心が窺えます。もしかすると我々が気づいていないだけで、他にもそんな記号が散りばめてあるのかもしれませんね。そう、村上春樹のように。

 そしてついに登場、仮面ライダーに付き物のオートバイ、トライチェイサー2000。最高速度300km/hってのがいいです、現実味があって。今までは500km/hなんてのが当然でしたから。因みに初代ライダーのサイクロン号の最高時速は400km/hで最高出力は200馬力のジェットエンジン搭載(これは笑える!)、改良型では最高時速はそのまま馬力が何と600馬力!(GT−Rも真っ青だぜ)で、V3の時のハリケーン号は600km/h.の原子力エンジン(これまたスゴイ!!)以下しつこいようだが調べて見ました。

・ライダーマン  「ライダーマシーン」  250km/h
・仮面ライダーX 「クルーザー」700km/h 水中、空中もオウケイ
・仮面ライダーアマゾン 「ジャングラー」 300km/h
・仮面ライダーストロンガー
「カブトロー」  1010km/h(ベースはGT380)
・スカイライダー
「スカイターボ」  1200km/h 超振動装置R=H=V(?)搭載
・仮面ライダースーパー1
「Vジェット」  1340km/h(ベースはなんとハーレー)
 ブルーヴァージョン  資料なし
・仮面ライダーZX
「ヘルダイバー」  600Km/h 核融合エンジン搭載(危ねぇ…!)
・仮面ライダーブラック
「バトルホッパー」  500km/h
「ロードセクター」  960km/h
・仮面ライダーブラックRX
「アクロバッター」  750km/h
「ロボイザー」
(RXがロボライダーに変身するとアクロバッターも変形する)800km/h
「マックジャバー」
(RXがバイオライダーに変身するとアクロバッターも変形する。
 水中走行も可能)700km/h
「ライドロン」(RXにはなんと車も登場。仮面ドライバーに)資料なし
・仮面ライダーシン
(本当は特別名前があるわけではないが便宜的にこう呼ぶ。
 特に専用バイクは登場せず。シリーズ中最も異色作)
・仮面ライダーZO
「Zブリンガー」  1300km/h
・仮面ライダーJ
「ジェイクロッサー」 1330km/h
となる。1000km/hオーバーってどんなのでしょうね?

 今回はバイクアクションも見物。プロのトライアルライダーを使っているだけ有って凄かったです。階段は上るわ車にも乗ってしまうわ、極めつけはジャックナイフやウイリーでの車輪攻撃!!もうシビレちゃいます。

 新登場のそのバイクは新しい白バイのプロトタイプで勿論開発は警視庁(この設定もまた憎いですね)。クウガに超法規的措置として渡されるのですが、今のところクウガの一番の味方である一条刑事の独断で渡されています。一条刑事の処分は如何に?勿論最終的にはお咎め無しでしょうが、警察内部でそれなりの議論が行われることでしょう。こういった類の見所は今までのシリーズにはなかったですよね。ウ〜ム、見れば見るほど奥の深い作品に仕上がっています。こりゃー楽しみだ。

 では、皆さん来月号までごきげんよう。


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