新しくリリースされるコンポーネント「ネクサーブ C500」のリアディレイラー。誕生当初は正直に言ってあまり高級感のないコンポーネントだった「ネクサーブ」だが、01年、「ネクサーブ C900」の登場によってそのようなイメージは払拭された。(この「C900」にはローラーブレーキは採用されなかった)

 その「C900」のリアディレイラーに初めて採用されたのが、「リニアアクションシステム」。要するに少しでもフリクションを押さえるために、フレームからリアディレイラーへのアウターを無くし、インナーケーブルを直接リアディレイラーに持ってきたのだ。往年のスポーツバイクファンには、或いはエアロコンポーネントの「AX」シリーズのリアディレイラーを彷彿させたかも知れない。もっともコンセプトは全く違うが。

 この「リニアアクション」は02年登場の「ネクサーブ C600」にも受け継がれ、今回登場の「C500」にも受け継がれた。これで「ネクサーブ」シリーズは上から「C900」、「C600」、「C500」と出そろった。一応、「ネクサーブ」誕生当初からの「T400」、「T300」はカタログ上残ってはいるが、コンセプト的には同じとは言え、「C」シリーズに一線を画され、もやは消えゆくであろう。

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