展示会シリーズPart6 ラレー編

いつもつい長居をしてしまうアラヤ工業。Nさんの頑張った話しを伺うのが好きなんです。このバイクはこれに拘ってます、と色々とお話しをして下さるので、こちらも勉強になる。所謂マニアですな。案外少ないんですよね、業界人でもマニアって。まぁ、マニアじゃなくても商売にはカンケー無いですから。

そんなアラヤから今年はディアゴナールが登場。昨年のフェデラルといい、このディアゴナールといい、上手く現代語訳出来てるよなぁと感心しきり。

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解説しよう!ディアゴナールとは、フランス発祥のツーリングコンペティション。

ウィキによると「ディアゴナールは、フランス語で「対角線」を意味し、フランス全土の対角線にあたる九つのルートを制限時間内に走る長距離サイクリング(ディアゴナール・ド・フランス=Les Diagonales de France)を指す。ブルベの一つ。またかつて、これにちなんだ自転車の商品名があり、自転車の一形態を表す名称とみる向きも存在する。」

そう、まさしくそれを商品名(車種名)にしたのだ!

と言ってこのアラヤが初というわけでは無く、オジサン世代には懐かしいブリヂストンの「ユーラシア」シリーズでつとに有名。ウィキを読んでいるとかのルネルス(ルネ・エルス)でも同名のバイクが有ったらしい。

ざっくり言うとスポルティフなのだろうけれど、当時の「ユーラシア」シリーズには別にスポルティフと言うのが有った。細かく言うとランドナーとスポルティフの間って感じ。一概には言えないけれど、タイヤサイズで言うと、ロードは23C、スポルティフは25C、ディアゴナールは28Cと段々とタイヤが太くなる。つまり、荷物の量が増えていくのでタイヤも太くなる。

という蘊蓄はさておき、今回のこのアラヤのディアゴナール、コストパフォーマンスはかなり高い。
しかもオプションとはいえ、フロントキャリアやサドルバッグサポーターも用意されている。

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ちゃんとドロヨケ付きってのが嬉しい。個人的な好みで言えば、分割タイプのドロヨケより完全に繋がっている方が好きだけど、そうするとブレーキもセンタープル(もしかして殆ど死語?)かカンチになってしまうからなぁ。因みにユーラシアはカンチだった。

 

かつて一世を風靡したマディフォックス。復活した頃は取りあえずラインナップしてるよ、って感じのバイクだったけど、何年か前に受注生産で本気のフルリジッドMTBを出して以来、アラヤらしいフルリジッドモデルを出している。

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勿論650Bサイズ。リムはこのために開発されたディスクブレーキ専用のDM-650。真面目でリーズナブル。大人のMTBって感じです。昔MTBに憧れていて、今は小遣いも少ないけど、ちょっと気持ち的に余裕も出てきたお父さんに。或いはちょっと昔な感じのMTBが好みの若い衆にも。税別ですけど¥85,000-は良心的だと思うのだ。

 

で、最も興味を引かれたのはコレ。おっさんホイホイですな。

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レイノルズ531で組まれたクラシックなロードフレーム。531と言っても以前にラレーブランドのレコードエースでやった時は正真正銘イギリス産のホンモノだったらしいですが、今回は最近のOEM品のパイプ。それも今は前三角分しか生産していないとか。

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このステッカーもわざわざこのフレームの為につくったのだとか・・・。素晴らしいです。

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ピンぼけでスミマセン。ヘッドラグのメッキもキレイです。シートラグのメッキなんか泣かせます。シートラグの後ろまで磨くのって大変なんです。国内でもなかなかやってくれません。

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フォークも昔の丸フォーク。最近のしか知らない人には何だか重たく見えるでしょうね。確かに重いけど(笑)

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BB裏の肉抜き。やるなぁ!

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ドロップアウトもストドロ(ストレートドロップアウト)では無く、ちゃんとロードエンドですわ。確かに最近の工作精度ではストドロでエエんですけど、やっぱりねぇ。写真では調整ネジが付いていませんが、ちゃんと付くそうです。今時あのネジだけでも貴重です。チネリのスーパーコルサなんかでも付いてなかったりしますから。流石です。脱帽。

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