こないだの水曜日、久しぶりに仕事が無かったので、関西サイクルスポーツセンターまで「世界を走った自転車」展を見に行ってきた。
どの自転車もなんというか、イイ感じにくたびれているんだけど、風格が漂っているっちゅうのかなぁ、上手く言えないけど、迫力が有りました。
世界を駆けるって、そら~大変なんだろうなぁ。ボクもその昔海外ツーリングをした経験が有るけど、それなりに大変だった。フランスはまだ良かったけれど、タイでは全く言葉が通じないし、水も入手困難だったし、食料が入手困難だったことも有った。でもそんなのの比じゃないだろうな。
こんな水タンクも大げさじゃ無くて、本当に要るわなぁ。
キャンピング車と言えば、やはりこのクロスドシートステイやし、
この頑丈なキャリア!
帆かけ自転車なんです。オースラリア、ナラボー平原を駆け抜けたらしいです。
オッサンには懐かしいコッタードクランク。今の人は知らないだろうけど、その昔、クランクは「コッターピン」で留めていたんです。
でもってこのトリプルギア!そうそう、アウターとセンターの歯数差が凄く小さかった。流石に隔世の感があるなぁ。
アナログ式のメーター!ボクもユーレーのを使っていました。今考えると超アバウトですわ。
フロントビューはかなりの迫力。これだけの荷物を積むので、ハンドリングは直進安定性を重視したジオメトリー。空荷で走るとハンドルをグイッと手で曲げてやらないと曲がらないってくらいの感じだったですわ。
しかし平日だったとは言え、ホントに人がいない。アレであの施設はやっていけてるのだろうか?と素朴な疑問。かれこれ2時間近くじっくりりと見学していたのだけど、その間、誰一人来なかったです(笑)
ついでに常設の自転車の歴史室みたいなところも覗いて来た。堺の自転車博物館ほどでは無いけれど、簡潔に上手くまとめられていた。トム・リッチー自らが乗っていたらしいこんなのも。
勿論(?)ブレーキは定番のマファック・クリテリウム。シューはタンデム用では無かった(笑)
それより個人的に目を引いたのはコレ!
名前が、泣かせます。「ヤング・エリート」ですぞ。
子どものころ、こういうのがカッコよかったんですわ。ウインカーとか、リトラクタブルライトとか。
しかも、この自転車は何とFF!!
自転車でいうところのFFとは「フロントフリーホイール」の略です。つまりリアのスプロケットにはフリー機構が入って無くて固定になっているので、走行中に足を止めていてもリアのスプロケットは周り続けているので変速が出来るのだぁ~!
これ、一度バラしたことが有るけど、大変だった思い出。高校生の頃の話しです。
コチラはアラヤの「ワイルダーDX」。発売当時のチラシだそうです。コピーの文言が時代を感じさせますわ。
「キラリ!とクールに光る上パイプ。」とか
「マルチ・フラッシャーはおめかし中 発売日をおたのしみに・・・スゴイよ!」
「チェンジ・レバーもいちだんとたのしい メカニックな変速レバー。スポーツ・カーのようにカッコいい。」etc.
当時のこの手の自転車に装備されていたマルチ・フラッシャーのほとんどは今のキャットアイが作っていたらしい。
その他にもこのディレイラーコレクションはなかなか素晴らしかった。
なかなか良い休日でした。