6角ボルト(キャップボルト)をなめてしまったので外してほしいとのご依頼。
そもそもなめんなよ!
ってコトなんだけど、気を使って作業しててもやる時はヤル。
BMXのステムクランプボルト。2本の内、1本は自分で外したのだけど、もう1本がどうにも固くて・・・なめちゃったと。
つい先日もやったばかりで、そいつは案外素直に出来たけど、大抵はそれほど素直には行かない。
今回のも手強かった。
キャップの頭からドリルで穴を掘っていく。
これ、言葉でいうとそれだけだけど、センターを出して、そこから真っ直ぐにドリリングしていくのは難しい。
1.5mmから2.2mmまで少しずつ径を上げて行き、折れ込みボルト抜きって工具をカチ込んで回すが、ビクともしないの電動ドリルに掴んで一気に行くか!
ってホントはそれはNG。そう、NGなのだ。だってこう言う事になるから・・・。
トホホ。穴に先っぽが詰まった・・・。
気を取り直し、今度はネジ先端部から穴を開けてみる。キャップ側よりずっとセンターが取りにくいけど、何とかうまく穴は反対側からの穴と繋がり、埋まっていた折れた先っぽも抜けた。
どんどんドリリングして行けば、どこかの段階でネジそのものが共回りして頭方向に抜けてくれてくれたりするのでは?と淡い期待を抱きつつ、ジワジワと径を上げて行く。M8ボルトに足して4.5㎜まで開ける。共回りする気配ゼロ!ほんなら頭側から逆タップでどうや!
が、これまた動く気配なし。結局ハクソーの刃だけを持って、ステムの割れ目からシコシコ。肉薄になって いるので意外と楽に切れて行って、最後はパチン!と音を立てて切れた。
これで漸く頭側は外れたけど、まだネジ側は残っているが軸力は相当下がっている筈だし、いくら何でも抜けるだろうと思いきや、そうは問屋が卸さない。でも何とか動くのは動いたので、折れ込みボルト抜きのデカいのをカチ込んで何とか外した。
ネジ山を痛めたかもしれないので、タップで修正。切れる切れる!スゴイ切削クズが出た。要するにネジ山が元々ひどかったのだと思う。そこにまた程度の良く無いボルトを工場のインパクトドライバーとかでズバーンとやっていたのでは無いかな。
これだけやるのに約2時間。外れはしたけど全く儲けにならん仕事ですわ。